日本の発酵食品が持つ力 健康と安全を手に入れるコツ
食卓の見えない危険を知る
食品添加物と農薬の真実
日本の食品添加物の多さは世界でも突出しています。現在、日本で認可されている食品添加物の数は約1500種類とされており、これはヨーロッパの約300~400種類、アメリカの約700種類と比べても非常に多い数字です。この背景には「食品の見栄えや保存期間を良くするため」という目的があるものの、長期間摂取することで健康への影響が懸念される添加物も含まれています。
さらに、日本の農薬基準の高さ(残留基準の許容値の範囲が広いこと)が、海外からの食品輸入にも影響を及ぼしています。例えば、他国では基準外とされ輸出が難しい農産物が、日本向けには輸出されるケースがあるのです。これらの食品が私たちの食卓に並ぶという事実を知るだけでも、より慎重に選択する必要性を感じられるでしょう。
日本古来の発酵食品が腸内環境を守る
健康的な食生活を考えるとき、日本古来の発酵食品が大きな味方になります。味噌や醤油、納豆、麹などは、腸内環境を整える力を持ち、体全体の健康を支える食品です。これらの発酵食品は自然な酵素や微生物が活発に働いており、腸内フローラを良好な状態に保つ効果があります。しかし、ここにも注意が必要です。
市販の発酵食品の多くは、保存性を高めるために発酵を止める処理が施されていることが一般的です。例えば、袋の膨張を防ぐために「発酵アルコール(酒精)」が添加されている場合があり、これにより発酵の力が弱まることもあります。そのため、本来の発酵食品のメリットを最大限に得るためには、無添加で自然発酵されたものを選ぶことが重要です。
忙しい毎日でもできる「発酵食品との付き合い方」
手作りが発酵食品を取り入れる最善の方法であるのは間違いありません。例えば、自宅で味噌や麹を仕込むと、その香りや発酵の進み具合を楽しむことができます。しかし、現実的には忙しい日々の中でこれを継続するのは難しいと感じる方も多いでしょう。その場合は、以下のような工夫で発酵食品を生活に取り入れることができます
地域の生産者や専門店を利用する
無添加の手作り発酵食品を扱う地元のお店やネット通販を探してみましょう。
冷蔵保存が可能な発酵食品を少量購入する
無駄を防ぎ、常に新鮮なものを摂取できます。
簡単な発酵食品作りに挑戦する
日常生活での選択が未来の健康を守る
加工食品や輸入食品には見えない危険がある一方で、日本の伝統的な食文化には、健康を支える知恵が詰まっています。小さな選択を積み重ねることで、食卓をより安全で豊かなものにしていけるでしょう。忙しい日々の中でも、自分や家族の健康を守るための「選ぶ力」を育てていきたいものです。
発酵食品など麹を使った調味料・お味噌づくりなどワークショップやってます
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