年越しの大祓から新年のご祈祷まで—心新たに迎える準備を
明日は12月28日、いよいよ年の瀬も本番です。この日は「年越しの大祓」を執り行う神社も多く、一年の穢れを祓い、心身を清める大切な日です。新しい年を清々しい気持ちで迎えるために、年越しの大祓の意味や、新年のご祈祷のマナーについてご紹介します。
年越しの大祓とは?
年越しの大祓(としこしのおおはらい)は、一年間の罪や穢れを祓い、新年を迎える準備をする神事です。大祓はもともと6月と12月の年2回行われる行事で、それぞれ以下の意味を持っています
夏越の大祓(6月): 一年の前半を終えて穢れを祓う
年越しの大祓(12月): 一年間の穢れを清め、新しい年に向けてリセットする
祓い清めることで、清らかな心身となり、新しい年に良い運気を呼び込む準備を整えます。
年越しの大祓で何をする?
大祓の儀式には、以下のような行事が含まれます:
大祓詞(おおはらえのことば)の奏上神職が奏上する祝詞を通じて、参加者全体の穢れを祓います。
形代(かたしろ)や人形(ひとがた)を使った祓い自分の名前や年齢を記入した形代に身体を撫で、罪や穢れを移します。その形代を川や海に流したり焼納することで浄化されます。
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)神社によっては、茅で編んだ大きな輪を設置し、それをくぐることで穢れを祓う儀式も行われます。茅の輪を8の字に3回くぐり、無病息災を祈ります。
新年のご祈祷とは?
年越しの大祓で穢れを清めた後、新年には神社でご祈祷を受けるのが一般的です。ご祈祷は、神職が神様にお願いを伝える正式な儀式で、個人や家族の健康、厄除け、商売繁盛などの願い事を祈ります。
ご祈祷のマナー
新年のご祈祷をお願いする際は、以下のマナーを守りましょう:
初穂料を準備する
ご祈祷の謝礼として「初穂料(はつほりょう)」を用意します。
紅白の蝶結びののし袋を使用し、表書きには「初穂料」と記載、下段には名前をフルネームで書きます。
服装を整える
正装である必要はありませんが、清潔感のある服装で参拝するのが望ましいです。
受付時間を確認する
神社によって受付時間が異なりますので、事前に確認しましょう。
お札やお守りを返納する
古いお札やお守りは、神社でお焚き上げしてもらいます。
新年に向けて心を整える
年越しの大祓で心身を清め、新年にはご祈祷で願いを神様に届ける。これらの行事は、ただ形式的なものではなく、私たち自身の心を整え、改めて新しい年への希望や感謝を見つめ直す時間です。
明日12月28日は、「末広がり」の縁起の良い日とされています。ぜひ大祓に参加し、清らかな気持ちで新しい年を迎える準備を整えてみてはいかがでしょうか?
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